(Thu)

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午後は雷の音と共に外が暗くなり・・・
やがて雨・・・
気温も下がり妙な天気が続きますね;
例年に見られないような感じです。
ここのところちょっと天候には敏感(笑)


以前BSで録画してた映画「秋刀魚の味」をやっと観ました。
小津安二郎監督の遺作です。

昭和で言うと昭和37年の作品、50年ほど前になります。
戦後17年経ち、当時は団地があちこちに建設されていた時代でもあり
日本は高度経済成長期を迎えた時代背景がありました。
一番初めのシーン、おそらく川崎あたりの工業地帯なのでしょうか・・赤白のコンビの煙突が写り
煙がモクモクと立ち昇っています。


掃除機や冷蔵庫もこの頃家庭に普及し始めた頃・・
当時はまだまだ高嶺の花だったと思います。
テレビも白黒からやがてカラーに・・・
私が5歳くらいだったかな・・テレビのデザインを今もはっきり記憶しています。
テレビには細い足がありました!
何故かゴブラン織りのカバーがテレビに掛かっていました、知ってる方は同年代ですね(笑)

日本人の独特な感性?!カバーの必要性を考えます(ピアノやミシンにも!)
後々、電話カバーなるものも登場します。
何でカバーしたんでしょう?大切なものだから???
電話は埃がつくからかしら・・???テレビもそうだったからかな?
この発想は外国には無いと思うなぁ・・
でも何だか日本人らしくてクスっとしますね。

我が家のテレビは確か三菱製。
あのマークと青みがかったねずみ色のテレビ
今思うとかわいかったフォルム♪
消えるのも時間が掛かった~~
そんなことも思い出していました。



笠智衆さん(父役)
岩下志麻さん(娘役)
佐田啓二さん (兄役)
岡田茉莉子さん (義姉、佐田さんの妻)


やはり気になったのがカメラワークとセリフの間
独特です。小津ワールドキターーっ!って感じ。数十年観てなかったから新鮮でした。
そしてこの時代独特のセリフの言い回し、早口で硬い~。
そして道を歩く速度なんかがちょっと速いしぎこちない。
この時代の映画に見られる特徴ですよね。
早送りとまではいかないものの、ちょっと歩くの早い気がします;;

カメラワークがやっぱり素敵。
ローポジションからのアングルはやっぱり小津さんならでは。

そして見ているうちに独特なショットに気づきます。
上手く説明出来ないので以下ウキペディア参照↓

”小津調の特徴である人物を向き合う人物を正面からとらえる「切り返しショット」は通常の映画の「文法」に沿っていない。通常、映画の「文法」にそった映像では切り返しのショットでカメラが二人の人物を結ぶイマジナリーラインを超えることはない。しかし、小津は意図的にこの「文法」を無視した。少なくとも中期以降の作品においては、切り返しショットがイマジナリーラインを超えて真正面から捉える手法の大原則が破られることはなかった。こうした映画文法の意図的な違反が、独特の時間感覚とともに作品に固有の違和感を生じさせており、特に海外の映画評論家から評価を得ている。”

カメラのことはよく分からない私でも独特な撮りまわしには気づきました。
小津監督は構図(絵)をもっとも重要視されたようです。
ご自身の描きたい絵からはみ出すような演技はNG!
演技指導もなさったとか。
それだけ確固たる「絵」が自分の中で完成完結されていたんでしょうね。
1カット1カットが美しいと思うのはやはり小津さんの拘りの成せる業だったんです。

そして煙草やお酒のシーンの何と多いことか。
Barで飲むトリスが美味しそうだった!!!
ショットグラスでクーーっと。
ソーダなんかで割ったりしてるシーンも・・
きっと当時は流行ったんでしょうね・・


見ていくうちにどんどん引き込まれていきました。
めくるめくような展開こそ無いけど
静かにじんわりと染みてきます。

タイトルの「秋刀魚」のシーンは出て来ませんが娘を嫁にやる父親の心境なのかな・・
実りの秋なれど秋刀魚のほろ苦さみたいな・・・

代表的な映画「東京物語」次回は借りて観ようと思いました。



『秋刀魚の味』1962年の松竹制作の日本映画。小津安二郎監督の遺作となりました。


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